私は国内旅行が嫌いでした。というか温泉が嫌いでした。でも食わず嫌いならぬ入らず嫌いだったのです。

祖父母を連れて、国内旅行へ出かけよう!
祖父母を連れて、国内旅行へ出かけよう!

国内旅行のお勧めは何と言っても温泉でしょ!

私はもともと旅行好きではありましたが、海外専門でした。国内旅行には全く興味がありませんでした。けれど結婚してからは無類の温泉好きである旦那様に連れられて秘湯旅に引きづり回される日々を送っています。そもそも、温泉が好きではなかったのです。世界遺産観光やショッピングを楽しむわけでもなく、なぜ好き好んで薄汚れた建屋の湯に浸かりにはるばる遠くまで出かけていかなければいけないのか全く分かりませんでした。私はお風呂だって5分しか入っていられない性質です。温泉なら1時間だって2時間だって入っていられるという旦那様とは生涯分かり合えないんだろうなと思っていました。

けれどある秋の日の旅で、私の日本人の血は目覚めたのです。それは信州の片田舎(大田舎ともいう)のとある一軒家の秘湯温泉でした。どうせ今日も10分で出て、部屋で2時間旦那を待ってなきゃいけないんだ、と思いつつ露天風呂を開けた途端私の視界は黄金色に染まりました。露天風呂の周りが黄色く紅葉した木々で囲まれ、まるで異世界にでも迷い込んだような幻想的な風景が広がっていたのです。圧倒されるほどの紅葉に呆然としつつ湯に浸かると、これまたビックリです。ひと肌より少し高いかという位のぬるま湯だったのです。とても入り易くてこれなら長湯もへっちゃらです。黄金の木々を愛でつつ温めのまったりした湯に身を浸して頬を弄る少し冷たい秋のそよ風を堪能する・・・あぁ、これが温泉なのか、とこの時初めて思い知りました。景色を堪能しながら四季を感じて温かな湯を楽しむという贅沢を始めて体感した瞬間でした。まだ熱い湯のお宿では烏の行水並みの速さで湯から出てしまいますが、国内旅行も悪くないじゃないと思いなおす今日この頃です。

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